Painless

□10-mission start
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「…ーだから、サラは、キリヒトの所にいる可能性が高いんですよ。生きているかどうかは、そのシドさんに聞いても分かりませんでした」

「そうか、、、で、誰がキリヒトの所に行くの?策戦は決まってるんでしょ?」

アレンさんはいつもの俺らだと思って、当たり前のように聞いてきた。

「ぃや、そ…「俺です」」

ニカがまだ決まってないと言う前に、俺が答えた。

「ぇ?」

ニカは驚いた顔で俺を見てくる。

「もぉ、さっきから独りで行くって何?!私も行く!!カノン独りに任せられないもん。今回の任務が、どれだけ難しいかわかってんの?!」

怒鳴り声で言うニカに、俺の溜まっていたストレスが溢れ出した。

「お前は来るなっ!!俺だけで十分だ。俺独りで行く」

「っ…なんで?何かあったらどうすんのよっ!!」

「だから、何かあった時のためだろ!!二人で行ったら、誰がサラを救い出すんだよ?!」

「…っ」

「ちょっと!!二人とも喧嘩は止めなさい」

アレンさんとティーが、俺らの間に入った。

「落ち着いて…ね?」

「「……」」


ニカはまだ迷っているんだろう。

俺独りに任せていいのかどうか…。

いくら今まで順調にやってきた俺でも、今回は失敗する可能性も高いのだから。。。

でも…信じて欲しい。

俺はニカの肩をしっかり掴み、前を向かせる。

目と目をしっかり合わせて、じっと見つめた。

今までにないくらい、真剣な瞳でニカを見る。


「ニカ。俺を信じろ」



俺は、決心したんだ。

もう曲げられやしない。


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