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□08-UNDER EDEN
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…やっと少し光が見えてきた気がする。
「『UNDER EDEN』は、何でもありな所だからな、殺されんなよ」
「…?、分かりました。それじゃ、失礼します!」
俺は彼の言葉をさほど気にすることなく、その場をあとにした。
*
俺は大急ぎでニカの部屋へと向かった。
コンコン…
「はぃ」
ドアを叩くと、すぐにニカが出てきた。
「何か新しい情報は見つかったか?」
「あぁ…カノンか。何にも見つかんないよ…ここまで情報がないなんて」
ニカはあまり寝ていないのか、目の下にくまができていた。
「ちゃんと寝てる?」
俺はニカの部屋にずうずうしく上がって尋ねた。
「少ししか寝てない…(汗」
「目の下にくまができてる」
「しょうがないじゃん。ずーっと探し回ってるんだから」
ニカは気に障ったのか、無機になって言った。
「警察署のデータベースに潜り込んで、1年前の事件を調べたんだけど…」
「どうだった?」
「ただの火事だってことになってた」
「まぁ、それが普通かもな。警察のことだし…」
ニカはソファーに座って一息ついた。
「で、カノンは?なんかいい情報あった?」
俺は待ってましたと言わんばかりに、さっきの出来事を話した。
「それはきっとシンさんね。パソコン触ってたでしょ?」
「うん」
「それにしても、『UNDER EDEN』なんて噂には聞いていたけど、ほんとにあるのね」
ニカはもらった名刺をまじまじと見つめた。
「よし!今からそこに行きましょ」
「おぅ。じゃ、ちょっと準備してくるわ!!」
俺は急いで部屋に戻り、黒いコートを羽織って、愛刀と拳銃を持って外へ出た。
ニカはもうすでに準備ができていたようで、俺を待ってくれていた。
化粧をしたのか、目の下のくまはすっかり消えている。
てか、いつの間に化粧してんの?!
でもそれを言うと、きっと機嫌を損なうので…
言わないでおこう…(笑
「あれ…猫じゃないんだ」
俺はもう一つ気になっていたことを尋ねる。
「猫だと歩くの疲れるから」
ニカはさらりと答える。
「あ…そうなんだ(それだけか!!←俺の心の中の叫び」
ま、ちょっと意味不明だけど(笑
俺たちは歩きながら、サラについて話し合った。
もし、サラが何処にいるのか分かったとしても、あのキリヒトが絡んでいることだから、結構…命懸けな任務になるだろう、と…。
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