Painless

□04-内容の濃い1日
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俺がしばらく迷っていると、ウィンドウの真ん中にある大きなポスターに目が移った。

そこには、CDプレイヤーを片手に小さなヘッドホンを耳につけて微笑んでいるかわいい女性が写っていた。


おぉぅっ!これイィじゃん!!


この人が持っているCDプレイヤーいいなぁvV

一目惚れだった。笑




コツ…コツ……ー



ふと気づくと、こっちへ向かってくる靴の音。

だんだん大きくなって、そして…

止まった。

俺は違和感を感じて、隣りを見た。


すると、そこには…


全身真っ黒の服を着た小さな人が1人。

ボー…っと突っ立って、ポスターを見ている。


…こいつ、どこかで…


俺はその人の様子を伺いながら、記憶をたどった。


「ぁ…!?」

思い出した!こいつ…キリヒトの仲間だ!確か…あの集団の一番後ろにいたやつ。。。

誰か分かった瞬間、冷や汗が出てきた。


…どうしよう…どうすればいい…


今すぐにでも、ここから逃げた方がいいと悟った俺は、思考回路を巡らした。

驚きが隠しきれない。

幸い、そいつはフードを深く被っているから、こっちの細かい様子は見えない…


俺が驚いてオロオロしている間も、そいつはポスターを見つめたまま…。


…よし!今なら、気づかれずに逃げられそう☆


そう思って、気づかれないようにゆっくりとその場を立ち去ろうとした。

そ〜っと…そ〜っと…


しかし、


そんなに上手く、この場を逃れられるわけもなく……




…カツンッ!!



ゲ…


そいつの後ろを通ろうとしたところで、愛刀の鞘がそいつの足に当たってしまった。


なんてこっちゃ…。。。。(〃_ _)σ‖



ーブォンッ!!



その瞬間、そいつは勢いよく振り返り、その長い袖から刀が飛び出して、迷いもなく俺に襲いかかった。



キィィィンッ!!!



刀と刀がぶつかる音が、周りに響き渡った。

真上から振り下ろされた刀を、反射的に自分の刀で受けた。

鞘が地面に転がる。


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