タイムリミット
□Act 2. Brand new day
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Act 2. Brand new day 02
「靴が…なぃ;;」
?「はぃwくつ。どぅぞー(笑」
って靴を差し出してくれたのは、かわいい笑顔の歩さんだった。
「え…これ;」
歩「これやったらサンダルやし。そう男っぽくもなぃやろ?昔、僕がはいとったやつやけど」
「ありがとう…ござぃます」
歩「あは!敬語はもぉやめてぇや♪普通に話そ?」
「う、うん!じゃぁ、行ってきます!!靴、借りるねw」
歩「おん!いってらっしゃーぃ♪」
私は、ニッコリ笑うと玄関の外に出た。
*
歩「…やっぱ、良い子ゃなぁ」
伊「ねぇ♪かわいいし」
2階にいた2人も、いつの間にか下に降りてきていて。
香「…俺はまだ認められへん」
歩「香ちゃんは人見知りというか、警戒心が強すぎや」
香「そういうお前らは、警戒心なさすぎやで」
伊「まぁまぁ(苦笑。香ちゃんもきっと、じきに慣れるよ」
香「ふん」
歩「…(苦笑」
そんな会話をしていた。
*
私の前には1台の車が止まっていて、運転席には和也さんが。
和「助手席に乗って!」
私が助手席に乗ると、車は走り出した。
「…」
見た事のない景色が、私の目にどんどん入ってくる。
和「ここ…どこだか分かる??」
「…全然ですね;;」
和「そっか。ここはね、東京の端っこ」
「そうだったんですか」
場所は知っているくせに、何も思い出せないで悲しくなった私に、和也さんは優しく教えてくれた。
和「東京にしては田舎くさいとこでしょ?(笑」
「でも、綺麗な景色ですよ!こういう所、好きです」
和「そう?…ねぇ、本当に家事、頼んじゃっていいの?無理矢理な感じになってない?」
「大丈夫です!家事をやってた記憶はないけど、できる気がするし。
それより、私こそ居候させてもらっていいんですか?」
和「いいよ、全然!!男ばっかりじゃムサ苦しいしね(笑」
そんな会話をしていると、大きなデパートに着いた。
和「よし!色々買わないとな!どっから行く?」
そういいながら歩き出す和也さんに、私はついていった。
服を買ってもらったりして、生活用品を揃えて…
最後に食料品売り場へ。
「何、食べたいですか?」
和「うーん。そうだなぁ…今日はもう時間ないし、鍋でもしよっか!(笑」
「じゃぁ、そうしましょう♪」
和「うん。律夏ちゃんの歓迎パーティーだね!」
「はいw」
*
それから、私は和也さんにも敬語はいらないと言われ、『律夏って呼ぶね』と言ってくれた。
和「よし。到着〜♪帰ってきたぞー」
私と和也さんは、車を降りて家に入った。
伊「おかえり〜★和くん、律夏w」
「「ただいま!」」
歩「おかえりwいろいろ買ってもろた?」
「うん!たくさん買ってもらっちゃった;すごく助かったんだけど…お金が;;」
和「お金のことなら気にしないで!大丈夫だから」
香「お前の生活費は、家事の給料みたいなもんやし…これから頑張り」
「…はい♪」
本当にみんな優しくて、まだ出会って1日目なのに、すごく良くしてもらってる。
さっきの「おかえり」だって、私には懐かしい気がして、とても嬉しかった。