Painless
□15-再会
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第15章 再会
急に抱きつかれたから、てっきり怖い人に見つかって殺されるのかと思った。
「…!!誰かと思えば…シュウかょ;;」
そう、俺とニカとシュウはPainlessで、すごく仲の良い3人組。
「っそ。敵かと思ったぁ?(笑」
脳天気でちょっと変わった奴。
「当たり前だろっ!!急に抱きつくなよ;;」
でも、仕事の腕はものすごい良い。
ニカと一緒で情報専門だけど、銃の腕もなかなかのもの。
「まさか、カノンが来るなんて思わなかったなぁ。やっぱり此処が一番怪しいってことかぁ」
どうやら、ニカがこの前言っていたシュウの長期任務は、此処の潜入調査だったらしい。
「シュウ。サラって女の子知らない?」
「…知ってるよ」
シュウは、あっさり言ってのけた。
「え?知ってんの?!」
「うん。知ってる。だって俺もその子を探してたんだから」
…ぇ?こいつもサラの事探してたのか。
「シュウは、なんでサラ探してたの?」
「…サラを探してたというより、生体兵器を探してたんだょ。
生体兵器なんてあったら、危険でしょ?だから、生体兵器を探して処理すんの!アレンさんに頼まれたんだよ。で、一番怪しかったのが、此処だったからね。ずっと調べてたんだぁ」
「ふーん。。。」
ん?ちょっと待てよ…。生体兵器って
「なぁ、生体兵器って…ネロじゃないの?」
「そだよ」
シュウはニッコリ笑って答えた。軽い…軽すぎる…;;
でも、俺は頭の整理がつかなくて…
「だって、シュウは生体兵器を探してたんだろ?」
「うん」
「サラと生体兵器は別人じゃん!!生体兵器はネロなんだし…。何?生体兵器はたくさんいんの?」
「はぁ…」
シュウは呆れた風に、ため息をついた。
「(ムカっ)なんだよ…」
「相変わらず、カノンはおバカだね(笑」
「…なっ!!」
「そいつは、ずーっと変わらないおバカさんょっ!」
聞き慣れた声がして、振り返るとニカが立っていた。
それも、怪しまれないように白衣を着て。。。
「ニカ」
「シュウ。こんなトコにいたんだ」
「そだよ。でも、カノンもニカも此処に来てたなんてね!」
「あんまり俺たちに驚いてないみたいだな」
「ん?だって、カノンはネロと戦ってるトコみたし、ニカは、この前カノンの部屋で話してたでしょ?声で分かったもんw」
「もんwって…(汗」
「そうだったのか。俺がビックリしただけか…orz」
「そうね(笑。私も此処の中を偵察してる時にシュウを見かけたし、昨日アレンさんから聞いたから」
「俺だけ…なんか、いっつも俺だけだょな…」
「「あはは!」」
3人で久々の再会に喜んでいるトコだった…
カチャッー
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