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□10-mission start
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第10章 mission start


俺は決心した

命懸けで戦うことを…




この任務は、今までのとはリスクが違いすぎる。

あの残酷で、人々を恐怖に陥れているキリヒトが敵となると、
今まで以上に頭を使って、命を懸けないと、救えるものも救えない。

失敗したら、サラという少女まで殺されてしまうかもしれないのだから。。。

「ぅわ…、めちゃ深刻(汗」

ニカもそんなことを思っているんだろう。

でも、ニカを死なせたくない。

今まで、ずっと一緒の場所でやってきた大切な仲間だし、俺にとっては家族のようなものだから。



プルルル……プルルル…


そんなことを考えていると、電話が鳴った。

「はぃ…」

「あ!もしもし、カノン君?ちょっとニカちゃん連れて、こっち来てくれない?」

「あ、はい。わかりました」

俺は、ニカを呼びに部屋を出た。

「ねぇ、これからどうする?きっとアレンさんは、策戦が決まってるものだと思ってるわ」

アレンさんの部屋へ向かう途中、ニカは突然聞いてきた。

「俺が一人で行くよ」

「えっ?!それ、どういうことよ!」

ニカに問いただされそうになった時、ちょうどアレンさんの部屋に着いた。

というより、問いただされないようにタイミングを計ったのだけれど。

俺はニカの問いかけに答えず、ドアをノックして中に入った。

ニカは不満そうな顔をして、後ろに着いてきた。

「どぅ?いい情報見つかった?」

「えぇ、まぁ」

俺は曖昧な返事をして、シドさんにもらったチラシをアレンさんに見せた。

「…何?これ」

「社員、募集してるみたいです」

「へ?」

あー…、話がかみ合っていません(笑

それに気付いたニカは、俺とアレンさんの間に入って説明し始めた。


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