Painless

□08-UNDER EDEN
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第8章 UNDER EDEN


あれから、俺は色々と調査方法を考えていた。

ニカはもう一度、ネットで情報を集め直しているらしい。

俺はひとまず談話室に行って、他のPainlessに聞いてみることにした。

仕事が仕事なため、何か情報を持っている人がいるかもしれない。

俺は部屋を出て、談話室に向かった。



*



「こんにちはー」

談話室にいる人たちに、一応あいさつをした。

そこには、ノートパソコンで調べものをしていたり、本を読んでいたり、テレビを見て笑っている人たちがいた。

「おぅ…」

「よぉ!久しぶりだな、カノン。元気してたか?」

「…」

さりげなくあいさつしてくれる人、相変わらず元気な人、無視する人(ひどくなぃ?)…

色々いるけど、まず、その中でも一番話しやすい村田さんに聞いてみることにした。

「ねぇ、歌姫って呼ばれてるサラって人のこと…なんか知ってる?」

「サラぁ〜?知らんなぁ」

「…はぁ」

…やっぱり;;

「あっ!でも、そのサラって、1年前くらいまですんげー有名だったことない?」

「はぃ。そうだったみたいですね」

「たしか…急にいなくなったよな!サラってやつ…」

「なんだ、結構知ってるじゃないすか(笑」

「いや、今思い出したの!!」

「なぁ…」

そんなとき、愛想のない人が話に入ってきた。

「…サラは、セイレネスだろ。いつだったか、セイレネスの屋敷が全焼したことがあったみたいだけど…」

「…」

「あれはセイレネスを潰すために、ルチフェルとあのキリヒトが手を組んだらしいぜ…」

「ルチフェルとキリヒトが…手を組んだ…?」

「あぁ…噂だがな…」

「…他に何か知ってます?」

「いや、これくらいしか聞いた事がないな」

「あ、そうですか…ありがとございました」

俺は頭をさげて礼を言い、談話室から去ろうとした。

その時。

「あ!ちょっと待てよ!!」

愛想のない人は、俺を呼び止めた。

「へ?」

「いいものがある」

そう言って、愛想のない人は一枚の名刺を俺に差し出した。

俺はそれを丁寧に受け取って、まじまじと書いてある文字を見つめる。

「『UNDER EDEN』?」

「あぁ。そこへ行けば、だいたいの情報は手に入る。実際、俺もよく行ってるからな。行ってみるといいよ。シドという奴を探してみろ。情報料は高いが、結構いい情報を持ってると思うぜ?」

「あ、ありがとうございます!!」

俺は再び頭を下げた。

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