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□06-クライアント
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第6章 クライアント
翌日、俺はクライアントと合う事になったため、朝早く起きて、まともそうな服に着替えた。
いつもボサボサの髪もしっかり整えて、準備万端!!
♪〜♪〜
内線電話が鳴った。
受話器を取ると、アレンさんの声が聞こえてきた。
「もしもし?カノン君生きてる?…じゃない、起きてるぅ?」
「そこ間違えないでくださいよ!」
「なんだ…起きてたんだ。そっか…モーニングコールじゃなかったんだ…」
なんなんだ、この人は…(汗
「意味わかんないんですけど…(呆」
朝からハイテンションだなぁ、アレンさんは。
ついてけないし…
「ま、いいや。10時にクライアントが来るから、それまでに僕の部屋に来てね」
「はい、わかりました」
「んじゃ!」
プッ―…
切れた。
全くマイペースな人だ。
俺は今何時だろうと時計を見た。
………
9:45
…待って待って。。。
これ、もし俺が寝てたとして、モーニングコールで起こされたとしても遅すぎるじゃんっ!!
あと15分しかないし!!
俺は身だしなみを整えて、すぐに部屋を出た。
『『ガチャッ』』
近くで、ドアが開く音がした。
ふとそちらを見ると、ニカが慌てて部屋から出てきた。
「「あ…」」
俺はニカと目があって、それもハモった。
「なんだ、ニカも今電話来たの?」
「えっ?てことは、カノンも?」
「やっぱり…」
俺らは、はぁ…と一息ついて、急いでアレンさんの部屋に向かった。
コンコンッ…
「「失礼します!!」」
ガチャ!
焦っていたから、アレンさんが「どうぞ」って言う前にドアを開けて入ってしまった。
まずかったかな?
しかし、そんな俺の心配も虚しく、アレンさんは笑顔で
「こっちに座ってw」
といって、手招きした。
そして、俺たちがそこに座ろうとした向かい側の席にはもう、クライアントが座っていた。
やべ…気付かなかった。。。
ちょっと焦りながら、俺らはあいさつをして、ソファに座った。
それから、まじまじとクライアントの顔を見た。
う〜ん…
おじいちゃん?
おじんちゃんじゃんっ!!!
え?また、うちの猫を探してくださいとかの依頼じゃないよね?!
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