タイムリミット
□Act 2. Brand new day
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Act 2. Brand new day 01
私は今日からこの家で暮らさせてもらう事になりました!
伊「律夏ちゃーん!!ちょっと来てー」
「はーぃ」
2階から私を呼んでいるのは、伊織さんだった。
私が伊織さんの所へ行くと、彼は私に手招きして、ある部屋に入っていった。
私もその部屋に入っていくと、香大さんと伊織さんが立っていて…
伊「どぅ?使ってなかった部屋を片づけたんだけど…」
「え?…わざわざ部屋を作ってくれたんですか?ありがとうございます」
香「ホンマやわ。わざわざ掃除までしたったんやからな」
相変わらず香大さんは俺サマ気取りで(笑。
「ありがとうございます(笑。ここ、ホントに私が使ってイイんですか?」
伊「うん♪そのために片づけたんだよ?(笑」
香「せやで。俺らが動いた意味なくなってまうやろ;;」
「そうですね(笑」
伊「ねぇ…敬語やめない?これから一緒に暮らすのに」
香「堅苦しいわ」
「わかりました」
香「敬語やし!Σヾ(・д・;)」
伊「あはは!!ホントだ。今、敬語だった♪」
「そ、そんな笑わないでよ;;」
敬語じゃなくなって、一気に親近感が芽生えた気がした。
ホントに良い人たち。
伊「何か足りないもんがあったら言ってね!!」
香「ちゅーか、足りないもんだらけやろ…」
そうだ。いろいろ備えないといけない。
でも、お金ないよ…;;
和「よし!今から、一緒に買いに行こうか」
突然後ろから聞こえてきた声に驚いて、振り返ると、そこには和さんが立っていた。
和「車出すから、玄関の所で待ってて!」
「へ?あ、はい!」
急に来て、急に決まって…
すぐ出かけるっていうから、頭が混乱した(笑。
香「…ほな、行ってき」
伊「僕ら、留守番しとくからー」
「あの…」
伊「ん?」
香「何なん?」
「ほんとに、ありがとう」
私は、感謝を込めて、ニッコリ笑って、お礼を言ったつもり(笑。
「「////」」
で、2人はというと…
頭をポリポリ掻いて、「うん」とか「おん」とか言うだけだった。
私は部屋を出て、いそいで玄関に出ようとしたけど、
ここで1つ問題が…
「靴が…なぃ;;」