タイムリミット

□Act 2. Brand new day
1ページ/5ページ



Act 2. Brand new day 01 




私は今日からこの家で暮らさせてもらう事になりました!




伊「律夏ちゃーん!!ちょっと来てー」

「はーぃ」

2階から私を呼んでいるのは、伊織さんだった。

私が伊織さんの所へ行くと、彼は私に手招きして、ある部屋に入っていった。

私もその部屋に入っていくと、香大さんと伊織さんが立っていて…





伊「どぅ?使ってなかった部屋を片づけたんだけど…」

「え?…わざわざ部屋を作ってくれたんですか?ありがとうございます」

香「ホンマやわ。わざわざ掃除までしたったんやからな」


相変わらず香大さんは俺サマ気取りで(笑。


「ありがとうございます(笑。ここ、ホントに私が使ってイイんですか?」

伊「うん♪そのために片づけたんだよ?(笑」

香「せやで。俺らが動いた意味なくなってまうやろ;;」

「そうですね(笑」

伊「ねぇ…敬語やめない?これから一緒に暮らすのに」

香「堅苦しいわ」

「わかりました」

香「敬語やし!Σヾ(・д・;)」

伊「あはは!!ホントだ。今、敬語だった♪」

「そ、そんな笑わないでよ;;」


敬語じゃなくなって、一気に親近感が芽生えた気がした。

ホントに良い人たち。



伊「何か足りないもんがあったら言ってね!!」

香「ちゅーか、足りないもんだらけやろ…」



そうだ。いろいろ備えないといけない。

でも、お金ないよ…;;





和「よし!今から、一緒に買いに行こうか」


突然後ろから聞こえてきた声に驚いて、振り返ると、そこには和さんが立っていた。


和「車出すから、玄関の所で待ってて!」

「へ?あ、はい!」


急に来て、急に決まって…

すぐ出かけるっていうから、頭が混乱した(笑。



香「…ほな、行ってき」

伊「僕ら、留守番しとくからー」

「あの…」

伊「ん?」

香「何なん?」

「ほんとに、ありがとう」


私は、感謝を込めて、ニッコリ笑って、お礼を言ったつもり(笑。

「「////」」

で、2人はというと…

頭をポリポリ掻いて、「うん」とか「おん」とか言うだけだった。



私は部屋を出て、いそいで玄関に出ようとしたけど、

ここで1つ問題が…




「靴が…なぃ;;」


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ