タイムリミット
□Act 2. Brand new day
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Act 2. Brand new day 03
キッチンに立つと、何故か懐かしく感じた
。
伊「?律夏、どうかした?」
「ううん。なんでもないよ?」
隣りにいた伊織さんが、気を遣って聞いてくれた。
歩「おーなーかーすーいーたー!!」
香「さっきからうるっさいねんっ!!」
リビングの方では、歩さんが香大さんにどつかれてた;;
大丈夫かな??
和「大丈夫だよ」
「え?」
伊「あの2人は仲良しだからwいつものことだょ」
和也さんと伊織さんは、夕食を一緒に作ってくれていた。
トントントン…
食材を切る音がなんか懐かしい…
伊「それにしてもさ、律夏。料理、慣れた手つきだねー♪」
和「ほんと…手際良いし、ビックリ」
「そうかな?でも、なんか懐かしいの♪」
私がニッコリ笑ってそう言うと、2人もニッコリ笑い返してくれた。
なんか、とっても落ち着く。
会って一日も経っていないのに、こんなにも落ち着くのは、きっとこの4人の温かさなんだろうなぁ。
そう思っていると、
香「以前、料理が好きやったのかもしれんな」
いつの間にかこっちに来て、キッチンを覗き込んでいる香大さん。
「そう、なのかも…」
鍋が完成して、4人が座っている食卓に持っていって、いただきますをして食べ始めた。
歩「わーwこれ、律夏が作ったん!?うまーw」
「和也さんと伊織さんが手伝ってくれたけどねw」
私がそう言うと、伊織さんと歩さんが顔を合わした。
伊「ねぇ、律夏も俺たちの事、あだ名で呼びなよ♪」
歩さんも、うんうんと頷いた。
和「まぁ、俺らもう、律夏の事呼び捨てしてるしな」
香「…で、どう呼ぶん?」
「…どうしよう。。。」
私を見かねた歩さんが口を開いた。
歩「和くん!伊織!香ちゃん!歩!」
一人ずつ指をさしながら、歩さんは名前を呼んだ。
「?」
歩「コレでどう??」
和「いいよ?みんなからも、和くん、だしね(笑」
伊「僕もーw伊織って呼んで!」
歩「…香ちゃん?」
香「俺、なんで香ちゃん、なん?」
歩「ええやんか!俺も、伊織もそう呼んでんねんからーw」
「香、ちゃん?」
歩「そーそーw」
香「…まぁ、、ええわ///香ちゃん、で」
香大さんは、恥ずかしそうに言った。
なんか、可愛いなぁ(笑。
「クスッ…じゃぁ、そう呼ぶねw」
歩「香ちゃん、むっちゃ顔赤いでぇー(笑」
香「うっさいわ、ボケ!!」
その後、歩は、香ちゃんにしばかれてましたとさ。
和「ごめん…なんか五月蠅いでしょ。この家(苦笑」
「ううん。すっごく温かくて、いい家族だと思いますよw」
伊「家族ねーwま、家族みたいなもんだね♪」
家族みたいなもの、かぁ。
そういえば、この家に来る時、歩が言ってたっけ?
”この家は、和さんのもの”だって。
「あの、なんで…
歩「律夏ー!!助けて!!香ちゃんに襲われるっ!!」
香「アホ!お前が悪いんやろが!!」
歩と香ちゃんの追いかけっこに巻き込まれました。
「…;;」
伊「いつも…あんなんだから、ねー;;」
伊織も苦笑して、2人を見てた。
疑問は、今度ゆっくり聞く事にしようかな?
和「お風呂、入っておいで」
「はーい」
歩「律夏!一緒にお風呂はいろーやぁっw」
バシッ
歩「いったー…なんで3人して叩くねん;;」
香「お前がアホやからや」
伊「へんたーい」
和「律夏、いいから入ってきて!コイツは俺らで抑えとく!!」
「(笑)」
私は頷いて、お風呂に入った。
ふと、腕に違和感を感じた。
左手首に、腕時計。。。
こんなのあったっけ?
今まで気づかなかった。
それは、真っ白い時計で、文字盤の6の上には”31”という数字。
「何かな?」
まぁ、いいかと身体を洗い、お風呂から出て、今日買ってもらったパジャマに着替えた。
歩「あ、律夏!」
リビングでは、律夏たち4人がソファーに座ってくつろいでいた。
伊「パジャマかわいい♪」
伊織が目をキラキラさせて言った。
和「お前は、ほんと可愛いものに目がないな(笑」
可愛いもの、好きなんだ。
男のくせに可愛いもんね、伊織。笑
香「ほな、俺、風呂入ってくるわ」
和「ん。じゃぁ、律夏はもう寝てもいいよ。俺らも風呂入って寝るから」
伊「ベッド用意しといたし、そこで寝てね♪」
「ありがとうwじゃぁ、おやすみなさい」
「「「おやすみー」」」
こうして、私の忙しい一日が終わった。
香「…ん?なんや、これ…」