タイムリミット

□Act 1. Stray Cat
3ページ/6ページ



Act 1. Stray Cat 03 




歩「ただいまぁ!!猫ちゃん拾ってきたぁw」


バシッ


?「うっさい。声でかすぎやねん」

歩「イタイ…(泣」

歩さんの後ろに隠れていた私は、少しビビった。。。

歩さんの目の前には、しかめっ面をして恐そうな人が立っている。



すると…



ドタドタドタッー


?「なになにー?猫ちゃん拾ってきたの??見して見して!!」

二階から慌ただしく降りてきたのは、背が小さめでニコニコしてる男の人。


猫が好きなのかな…?(笑



?「おい。猫、どこにおんねん」

歩「香ちゃん、そんなに怒らんといてぇ(汗」

この人が、香ちゃん。さっき歩さんが電話で話してた人だよね。

香「怒ってへんわ!!」

歩「(怒ってるやん…)」

?「ねー、猫ちゃんは?ビショ濡れでしょ?お風呂入れてあげなきゃ!!」

歩「伊織も落ち着いてやぁw」

この可愛い人が伊織さん、ね。

伊「じゃぁ、早く見してよ!」

歩「ん?猫ちゃんはねぇ…wこの子です!!」




へ?



歩さんは後ろに隠れていた私を2人の前に出した。






「「はぁぁぁぁっ?!」」



(ビクッ)



歩「あはは!!むっちゃ良いリアクションー♪」


歩さんはこんな感じだし。

前の2人は口をあんぐり開けて、私を見てる。






ガチャッ…


?「さっきから五月蠅すぎ!!」


また1人、男の人が出てきた。

4人家族って…みんな男だったの?!


最後に現れた男の人は、頭を掻きながら、こっちに向かってくる。

?「歩。猫拾ってきたって…どこにいんの?」

歩「クスッ…同じ事言ってる(笑」

香「ほんまに、こいつ何考えとるかわからん…」

伊「ある意味、誘拐じゃんか」


?「…は?誘拐ってどういうこと?」

香「コイツの言うてる猫っちゅーのは…」

伊「この女の子の事だったらしい…?」

「…」

「…はぁぁぁぁぁっ?!」


またビックリした(汗



香「うわ…、和くん、俺らより声でかいやろ…」

伊「さっき僕らに『うるさい』って言ったくせに、人のこと言えないょ;」

歩「あはは!みんなむっちゃ驚いとるっ!!やったなぁw?」

そう言って、歩さんは嬉しそうに私を見た。

他の3人は呆れた顔で歩さんを見てるけど…(汗。


和「ま、とにかく。そんなビショ濡れじゃ風邪引くから、先にお風呂入っておいで」

和くんと呼ばれた人は、私に優しく言ってくれた。

伊「じゃぁ、僕が風呂場まで連れてってあげるから付いてきて〜♪」

伊織と呼ばれた可愛い人が、私の手をひいた。(女の子より可愛いんじゃないかな)

「お、おじゃましま…す」







伊「ここだよ♪あ…服どうしよう。。。君が着るとブカブカになっちゃうけど、

一番君とサイズが近いから…僕の服でいい?」

「あ、はい。すいません…いろいろと…」

伊「いいよ!全然(笑。お風呂から出たら右奥の部屋に僕ら居るから」

「はい、わかりました」





はぁ、よかったぁ。優しい人がいて。

あのままずっと外にいたら、どうなってたことか。。。

でも、私はどうしてあんな所にいたんだろ??



思い出そうとしても、何も浮かんで来なかった。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ