短編小説
□『クリスマス・イヴ』
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そんな誕生日とイヴを過ごしてきたのに、今年は三週間前に喧嘩をするなんて。
その喧嘩の理由は、二週間振りに浩幸に会えるとずっと楽しみにしていた当日、待ち合わせの場所に浩幸が来なかったから。
その日が来るのをとても楽しみにしていたのに、浩幸は何の連絡もなく来なかった。携帯に電話しても出ないし、メールも来ない。
それが凄くショックで、落ち込んで、私を不安にさせた。もしかしたら家族の誰かに何かあったかな、それとも考えたくないけど浮気かも……なんて考えると、心配で仕方なかった。
そして二日後に届いたメールには、会社の飲み会が急に入って行けなかった、連絡出来なくて悪かった事が書かれていたけど、それを読んですぐには納得が出来なかった。
浩幸に合わせて、忙しくて会えなくてもずっと我慢して、ようやく会えると思っていたのに、電話じゃなくてメールで謝るなんて。