10/06の日記
21：18
スイッチアウト〜ミス ア シング ｂｙエアロ・スミス〜
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ライブの当日
空は見事に晴れ渡り、「足下が悪い中〜ウンヌン」の考えてきたＭＣ（曲間のボーカルのしゃべくり）も見事にポシャってしまいましたが、素晴らしい秋晴れでした。
会場は小さく、満員２００人程度のハコでしたが、ステージには大きなバックスクリーンがあり、出演者を百倍くらいデカく映しています。
メンバーは揃って緊張していましたが、白蛇は緊張しませんでした。
何故なら、このライブはお客さんのためでもあるけど、白蛇が正ボーカルに昇格するための試験と位置づけていたからです。
現ボが帰ってくるとまたパート社員に戻っちゃうからです。（笑）
お客さんにいいところを、…実力以上を見せようとするから緊張するのです。
それか練習不足の場合も緊張します。
まぁ緊張というか不安でしょうね…。
白蛇はメンバーにいいとこ見せる必要があったので、お客さんのプレッシャーは感じませんでした。
そして本番…。
曲名は渋く、エリック・クラプトン「ワンダフルトゥナイト」
エアロスミス「ミスアシング」
その他 レニクラなどなど…。
初めてステージで歌いました…。
スポットライトが熱くて、眩しくて客席など全く見えません。
音響照明はあの「アクト・ディバイス」最高でした。
興奮の中演奏を終えてみるとなかなか好評でした^ ^
お客様アンケートでは８バンドを抑え、準優勝！！！
優勝はギター教室の先生たちで結成された二十年物のツワモノがもっていきました…。
そしてヌァント！！！
白蛇にベストヴォーカリスト賞が！！！！
これが効きました！！！
ガムシャラにはじけたのが良かったのかもしれないです。
印象に残ったのは、年寄り夫婦が書いていった感想文で、
「ワンダフルトゥナイトが優しくてとても良かった。」
メンバーよりもまわりの人たちがチヤホヤしてくれて予定外でしたが、嬉しかったです。
何より、一年間陰で白蛇の修行を手伝ってくれた当時の彼女（現嫁）が「ミスアシング」で感動してくれたのが嬉しかった。
かくして、白蛇の野望が成功しましたが………。
ライブ終了後、見に来てくれた友達に挨拶をしていると一人のイケメンが現れました……。
「おぅ！白蛇！良かったぞ！」
「現ボさん！何故ここに！？」
つづく
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20：08
スイッチアウト（下克上のつづき）
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通い続けて一年、雨が降ろうと槍が降ろうが顔を出すと、いつしかメンバーに馴染み、まるで一緒に演奏してるよな一体感まで生まれてきた。
現存のボーカルも器が大きく、白蛇を邪険に扱いませんでした。
そんなある日。
バンマス「今度〇〇でライブやるってよ！」
メンバー「まじで！？やろやろ！」
バンマスがライブを見つけてきました。
その時。
現ボーカル「……俺その日無理だわ…。」
メ「え〜！マジすか〜？？？」
現ボ「ちょっと約束あるから…。ほら大丈夫だろ？ 白蛇がいる^ ^」
白「えっ！俺っすか？」
「全部歌えるだろ？」
「もちろん歌えますけど…。」
「じゃ問題ないな^ ^」
その日から白蛇が（仮）リードボーカルでバンドが始まりました。
その日から現ボは練習に来なくなりました。
それから一ヶ月…。今まで以上に熱く訓練をし、ライブに備えるのでした…。
つづく
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