novel

□3000hit記念
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「ん?」


学校帰りの聖が見つけたのは、少し離れた神社で明後日に行われる夏祭りのポスター。多少時期外れではあるが楽しめるだろう。


「………────さんと行きたいな」


じっとそのポスターを見ていた聖を、見ている者がいたことに、聖は気づかなかった。








その日は、いつものように篁のところに寄って一応家に帰った。それまで、心穏やかに過ごせていたし、嬉しいこともあった。











そう、この瞬間までは。




「良浩、夏祭りに行くわよ!」

「夏祭り、行くか?」

「一緒に行きませんか?良浩様」

「天貴が誘ってるんだ、行くだろう?良浩」

「……………行くぞ」






どうしてこうも十二神将が集まり、しかも全員がどうして夏祭りに誘うのだろう。命令形で。
聖の表情が無のことに誰一人として気づかない。気づこうとしない。




「「「私(俺)と行くわよね(よな)?!」」」


台詞が被ったことでバチバチと火花を散らす彼ら。それを冷めた目で見る聖。



さらにそれをややこしくさせる人物が。
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