文−NARUTO
□猫な君
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「アイツの家に来るのは久しぶりだな・・・」
今、ナルトの家の前にいる青年はうちはサスケ。
10人中10人が振り向くであろう綺麗な容姿をしている。
「ナルトー居るかー?」
「・・・・」
返事はないが、ベッドの上にタオルケットを被ってもぞもぞとしている物体がある。
おそらくアレがナルトだろう。
「居るなら返事くらいしろよ・・・
ったく、なんでこんな物被ってるん・・・だ・・・」
タオルケットをどけて唖然とする。
そこにはきちんとナルトが居た。
頭に猫耳をつけた状態で。
「・・・」
「にゃー;」
「・・・えっと、ナルトさん?これは何の冗談かな?」
「にゃー!」
ナルトはブンブン首をふって何かを伝えようとしている。
目はもう泣く手前だ。
「もしかして・・・喋れないのか?」
ナルトが首を縦にふる。
正解らしい。
よく見れば、ナルトの髪と同じ色の耳と、今しがた気付いた同色の尻尾は直にはえているようで、フワフワ動いている。
「とりあえず、簡単に状況を説明してほしいんだが・・・
喋れないんだよな・・・えーっと・・・ホラ」
サスケがナルトに紙と鉛筆を渡す。
筆談をしろということらしい。
素直にナルトは字を書いていく。
因みに、ナルトの字は平仮名が多いので変換させてもらっています。ご了承下さい。
『朝、起きたらこうなってた』
「心当たりは?」
『ない』
「昨日1日、何してた?」
『朝は修行してて、昼からは簡単な任務』
「任務の内容は」
『逃げ出した猫を捕まえてこいって』
「ふーん。猫か・・・
依頼人の詳細は?」
『猫好きの男の人』
「怪しいな・・・」
『そういや、その人にお菓子貰ったんだってばよ!サスケも食う?』
「お前は食ったのか?」
『うん!』
思いっきり、原因はそれな気がする。
大体、なんでも食うコイツは馬鹿だ。
「(馬鹿なところが可愛いんだけどな・・・)」
「とりあえず、五代目火影んとこ行くぞ!そのお菓子持ってな」
『やだ』
「なんでだよ」
『こんな格好、絶対嫌だ!』
「そこはちゃんと考えた。
任せろ」
それより、さっさと治さないとサスケがキュン死にしてしまいそうだ。