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□激突!新春ベ−スボール大会(遙1VS遙2)
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頼忠「よろしく頼む。」

天真「へぇ、構えは様になってんな。いくぜ!」

頼忠「はぁぁぁ−っ。」


カキーン!!


司会「これは真芯をとらえたいい当たりだ!天真選手何故かバランスを崩した!!」

天真「くそっ、やべぇな。」

解説「打球はどんどん伸びてレフトスタンドを越えるか!レフトを守るは希代の隠陽師安倍泰明!」

泰明「……。案ずるな。問題ない。」

打球を目で追う天真に微動だにせず泰明が告げた。

解説「打球はフェンスを楽々越えスタンド席に…!」

ポトリ。

解説と同時にスタンド席に突き刺さろうとした打球が突然下に落ちた。

ボールはレフトを守る泰明の足元に転がりそれを拾った泰明は指で弾くようにホームに返球した。

三塁に向かおうとした頼忠が二塁に引き返した。

解説「おおおっ!どうしたことでしょう。ホームラン確実のボールが空中で突如見えない何かに弾かれグラウンド内に落ちました!有川さん、今のは何でしょうか!!」

将臣「…何だ?今の。」

知盛「…クッ。野球にお詳しい兄上にも分からないか…。おそらく隠陽師の結界であろう…。」

将臣「あ?結界っ?」


頼久「さすがは泰明殿。グラウンド全体を結界で覆われたのですね。」

泰明「そうだ。…打球が場外に跳ぶことはない。」

解説「なんと、遥1チームの隠陽師安倍泰明。グラウンドを結界で覆った−。これでは遥2チームのホームランはありえない!!」


勝真「ああ!あんなん有りかよ。」

泰継「…さすがは泰明。広範囲の結界を即座にはるとは… 」

勝真「くっ。いくらかっとばしても意味ねぇのか。」

泰継「いや。方法はある。勝真。聞け。」


天真「へぇ〜、これでホームラン打たれることはないってことか。なんか悪いな。」

勝真がバッターボックスに入り天真が余裕で微笑む。

勝真「いいぜ。投げろ。」

天真「へぃへぃ。」




 
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