宝物ブックコーナー

□隼人さまよりいただきました。遥かで爆笑相棒パロです!
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『君と僕は相棒:贈り物』 




 相棒のパロっぽいものです

 右京さんと亀山さん:弁慶と将臣

 他の方も出演

 雰囲気だけ楽しんでいただけたら






ここは警視庁の陸の孤島。

その名も特命係。

特命係には二人の人物が所属していた。
一人はここの主でもあり、かなり優秀ではあるがあまりの変人っぷりに上層部から煙たがられ、キャリア組からも早々に外されてしまった警部・武蔵坊弁慶である。

そんな警部は今日も朝から一人でお茶を楽しんでいた。


弁慶「今日も暇ですね。」

将臣「お前は朝から優雅にお茶かよ。本当に呑気に奴だな。そんなだからいつも一課の奴らに手柄を持ってかれんだよ!分かってんのか、お前!!」

弁慶「はい。僕は専ら紅茶です。」

将臣「そんなコト聞いてねぇよ!!」


もう一人の特命係で弁慶の相棒。

彼は巡査部長で有川将臣という。
前は一課に所属していたのだが失敗を犯して特命係へと追いやられたのだった。
最初の頃は目上でもある弁慶にも敬語を使っていたが弁慶の目に余る奇怪っぷりな行動が原因で現在はタメ口を使用している。
っていうか、彼は基本的に誰に対してもタメ口だった。


景時「暇そうだね〜。」

将臣「暇なのはお前の方だろ!」

景時「コーヒー貰うねー。」

弁慶「どうぞ。僕のではないので好きなだけ飲んで行って下さい。その代わり僕の紅茶には手を出さないで下さいね。それなりに値が張るものなので。」

景時「御意〜。」

将臣「何だよ。そのマグカップ。」

景時「ああ、コレ。前の取っ手が壊れちゃったから新しいの買ったんだー。ほら、今回のはパンダ。可愛いよねー。あとお菓子貰ったから一緒に食べようよ。」

将臣「……ここにガッツリ居座る気満々だな、お前。」


彼は5課の課長で梶原景時だ。

暇さえあれば特命係にやって来て将臣が常備しているコーヒーを勝手に飲んでいる。
特命で休憩するために妙に可愛らしいマイカップまで用意している始末だ。
天下の特命係に臆することなく関わっている数少ない人間の中の一人だ。


譲「失礼します。お借りしたCDをお返しに来ました。」

弁慶「ああ。これはご丁寧に。」

将臣「またいつも落語か。」

弁慶「いえ。今回は落語ではなくて駅のホームを歩く人々の足音と騒音が各駅ごとに収録されたCDなんです。」

将臣「聴いてて楽しいのか、それ!?」


次にやって来たのは鑑識の有川譲。

将臣には理解出来ないような趣味から雑談まで彼は何かと弁慶とは気が合っていて特命係とも友好的であり、時には連携して捜索をすることもある。


弁慶「一課の方が騒がしいようですが何かありましたか。」

譲「はい。実は例の住宅街で発見された変死体の捜査が上手くいっていないみたいで一課も躍起になっているようです。藤原刑事部長からお叱りのお言葉が入ったとかで。一課も色々と大変みたいです。」

弁慶「将臣くん。僕達も少しお邪魔してみましょうか。」

将臣「おっ。現場だな!」

景時「いいの。また勝手に〜。」

将臣「おいおい。俺達は特命係だぜ。」

弁慶「ええ。勝手にやらせてもらいましょう。特命係ですから。」


後ろで課長がもう呆れたように何か言っていたがそれ以上は気にせずに二人はそれぞれ自分の上着を掴むと入り口を勢いよくくぐり抜けた。


弁慶「行きましょうか。将臣くん。」

将臣「了解!」


誰にも縛られない。

事件があれば何処へでも参上する。

例え呼ばれていなくてもお邪魔します。

それが相棒。二人だけの特命係。






 おわり。




 贈り物

 摩耶さまに捧げます

 ありがとうの感謝を込めて。



 景時は角田課長

 譲くんは米沢さん

 刑事部長は泰衡さまでした。








2009 12/27 Sun.  



隼人さま、夢の相棒パロがみれて最高の年末を迎えられそうです。台詞の一つ一つに凝った爆笑要素が隠されていて、爆笑と同時に感銘をうけました。また、いつか彼らの話を見たいです。
ありがとうございました!

 摩耶

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