宝物ブックコーナー
□隼人様よりいただきました。爆笑活字ラジオです。
1ページ/1ページ
最初に…
【赤いクジラの背の上】様での大人気コーナー、弁慶さんと譲君による活字ラジオに管理人摩耶が送ったメールを紹介して下さった爆笑作品です。
【 Dr.弁慶×活字番組より】
弁慶「………。」
譲「何でそんなに暗いんですよ、弁慶さん。大丈夫ですか、もう本番ですよ!」
弁慶「……実は譲くんにメールが届いてるんですよ。」
譲「えっ、それと弁慶さんが意気消沈しているのと一体何の関係が。」
弁慶「とりあえず、読みます。メールありがとうございます。『こんにちは、私は譲君の大ファンです。ラジオもかかさず聞いています。芸人顔負けのツッコミがたまりません。いつか弁慶さんがあちらに帰り譲君が望美さんへの想いを断ち切れたら私とコンビをくんでゆくゆくは本当に相方になれたらいいなと思います。ご検討ください。 ペンネーム・恋するダチョウより。』」
譲「……漫才のお誘いですか。」
弁慶「君へのラブメールみたいですよ。」
譲「えっ、俺にラブメール!?ありがとうございます!なんか俺の失恋が決定みたいな言い方が少し気になりますが。えーっと、嬉しいです。」
弁慶「……おかしい。」
譲「え。あっ、そうですよね。確かに芸人顔負けのツッコミはさすがに褒め過ぎですよね。あれはツッコミっていうか、必死な心の叫びみたいなものですからね。」
弁慶「違います。このメールがおかしいと言ったんです。」
譲「えっ。」
弁慶「いいですか、譲くん。落ち着いて考えてみて下さい。君にこんな熱烈なラブメールなんて。そんなこと有るわけないじゃないですか。しっかりして下さい。これは新手の詐欺です。」
譲「……ああ。今、心が折れました。」
弁慶「怖いですよね、情報社会って。本当に世の中って何があるか分かりませんからね。」
譲「さりげなくメールが書かれている紙を燃やさないで下さい!大事にして下さい、俺の人生の家宝を!っていうか、室内での着火は絶対駄目です!!」
弁慶「……そうか、なるほど。」
譲「今度は何ですか。」
弁慶「犯人が分かりました。この事件、僕がきっちり解決してみせましょう。源氏の軍師の名にかけて!さぁ、弁慶少年の遙かなる事件簿の始まりです。」
譲「少年って年でしたっけ!?」
弁慶「僕としたことが大事なことを見落としていました。ええ、一つだけ。最後のペンネームに全ての謎が隠されていたんですよ、米沢さん!」
譲「何で亀山さんじゃないんですか。俺が眼鏡だからですか!!」
弁慶「君は覚えているかは分かりませんが『恋するカモメ』という名前でメールを送っていた人物が存在するんですよ。そう、このラジオがまだ始まった頃に。カモメでは新鮮味を感じられないと考えた犯人は新たにダチョウを使った。しかし自分が書いたことに気づいてほしい犯人はあえて『恋する』の部分を残した。」
譲「名推理っぽく言っている所をすいません。つまり、これはヒノエの悪戯ってことですか。」
弁慶「はい。真実はいつも一つです。」
譲「……ですよねー。」
弁慶「そうです。人生ってそんなものですよ。落ち込まないで下さい。ええ、僕を差し置いてラブメールなんて百年早いですよ。」
譲「今、何か言いましたよね!?」
弁慶「いいえ、何も。」
このメールは、
本当に読者の方から頂いたものです。
by Dr.弁慶
mail : 謎のリスナー摩耶
write : 隼人さま
本当に何度読んだかわからないほど読ませていただきました。
そして爆笑しました。
本当にありがとうございました!