本棚T
□いつでも不意打ち
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『おかしいわ、ニコったら、いつもは…。もしかして!!』
リディアは台所を出て、一気にニコの元へ走る。
『ニコー!どこにいるの。』
走りながら名前を呼ぶが、姿どころか気配すら感じられない。
『ニコってば、気配消してるわね…』
怒り気味に話すリディアだが、それでもニコを探す。
探す道中、花壇を横切ると、そこに咲く美しい花々が咲いていた。
『わあ、きれい。』
リディアは走るのを止めて歩き始めた。
今日は天候もよく、太陽からの日差しを浴びて一層花々は輝いて見える。