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□☆初夜でドキドキ☆後編
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優しい口づけの後、リディアを抱き抱えベットへと向かう。彼女は夫にしがみつき、これから始まる行為に、ドキドキしているようだ。
(やっぱり最初は痛いって聞くわ…。…どのくらい痛いのかしら…)
などと考えているうちに優しくベットに寝かされる。
「大丈夫、リディア、僕にまかせて」
不安気な妻の姿にエドガーは安心させるように髪を撫でた。夫からの優しい気づかいに、リディアは落ち着きを取り戻す。それと同時にさっきの夫の発言に引っかかる。
「ちょっと待ってエドガー。あなたに全てまかせるのは…」
不安過ぎる…それに、 激しい の言葉の意味。
不安感が募るリディアの前に、にっこり微笑むエドガーの姿。
「ああ、まかせて」
だから違うって。
リディアの意見を完全に無視し、事を進める夫に少々苛立ちを感じ始める。
「やっぱり今日は一人で寝ようかしら」
一人で を強調して言ってみる。
「…そんな寂しいこと言わないで…」
急に態度の変わる夫にリディアは焦る。切なげに見つめる灰紫の瞳には、むくれた自分が映っている。
やっぱり私って、子どもなんだわ…。
夫婦になったとはいえ、彼女はまだ17歳。いろいろと遊びたい気持ちもあった。まぁ、リディアの場合は周りから一目置かれた存在だった為、“誰か”と遊ぶことはなかったが。
今までならわがまま言っても冗談言っても許してもらえた…。でも、今は違う。リディアは結婚してエドガーの妻になった。
今までのようにはいかない…
リディアは何かを決心した様子で頷くと、エドガーに向き直った。さっきまでのむくれた表情ではなく、しっかりと彼を見つめる。
「エドガー、私…あなたと夫婦になりたい。だから…その…私…」
言葉を詰まらせながら話す妻にエドガーは人差し指で彼女の唇をそっと押さえる。
「リディア、その続きは言わなくていい」
その続きは今から二人でするからと、にっこり微笑み、ゆっくりとリディアを寝かせた。背中にはフカフカしたベットの感触が感じられる。
心はドキドキしているが、もう大丈夫。そう自分に言い聞かせ、事が始まるのを待つ。
「リディア、可愛い僕の奥さん」
もう絶対離さないと言うエドガーの声を合図に柔らかい感触がリディアの唇に感じられる。間近に夫の姿があり、唇は彼の唇で塞がれていた。その優しい口づけにリディアは真っ赤になる。嬉しいような恥ずかしい…そんな気持ちになってしまう。全てをまかせるにはまだ決心ができないリディアだが、それでも夫からの愛を懸命に受け止めようとする。
「リディア、そんなに怖がらなくていい…。ただ自然に受け入れてくれれば」
それが無理なんだって。
一人心の中でツッコみを入れる。唇が離れれば、ゆっくりと首筋に舌が這われていく。くすぐったい感触に襲われるが、辛うじて堪えた。そのすきにエドガーはリディアの着ていた衣服を脱がす。一枚一枚丁寧に脱がせてくれ、あっという間にお互い生まれたままの姿になってしまう。初めて間近で見る夫の裸…。上半身は時折見ていたこともあるので大丈夫だったが。下半身は…。
リディアは思わず自分の手で胸と秘部を隠してしまう。
(やっぱり恥ずかしい…決心したのに…。だって…)
チラリと彼女の目に映ったのは、夫のモノ。
(あんなのが…私の中に…。ぜ、絶対入らないわ…)
「どうしたの、リディア?」
近寄り、妻の表情を読みとろうとする彼にリディアは、
「だ、だめ!近づいたら…」
それ以上近づいて来ないように声を荒げた。困ったように何かを見つめるリディアにエドガーはなんだろうと彼女の視線の先を辿ってみる。行き着いた先は…
エドガーは行き着いたモノを見て、リディアが何を心配しているのかを理解した。
「大丈夫。たくさん慣らしてから入れるから安心してね。だけど、最初はちょっと痛いかも知れない」
「やっぱり痛いんだ」
夫からの言葉にリディアはガックリと肩を落とす。それと同時に引っかかる彼の言葉の意味。
「ねえ、慣らすっていうのは…」
「その意味…直ぐに分かるよ」
抱擁の後、再びベットに寝かされ、熱い口づけを交わす。しかし先程とは違い、少し無理矢理であるが、彼の舌が彼女の口腔内に入ってきた。初めてのことでリディアは夫から離れようと体を押してみるが、離れてくれない。
「や…やめ、ん…」
僅かに開いた隙間から出た声は、夫の性欲を高める喘ぎ声にしか聞こえない。そうしているうちに彼の指が首筋を伝い、リディアの胸元に到達する。それなりに成長している彼女の胸に、夫は触れてみた。
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