固定主人公で夢見
□歪みの国のアリス2
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「だから、彼はあからさまに人間じゃないですか!」
「「違う(アル)よ!いちごじゃむぱんだよ(でアル)!」」
ああもう何が何だか…
「あ、抱きついたら分かるよ!パンの匂いするから!ほらじゃむぱん」
「わかったアル!」
ぎゅっと軽やかに飛び付く王。ふわりと甘い匂いが鼻をかすめた。
「え…」
「ね、じゃむぱんでしょ」
「よ、良くできてます…ね…」
にんまり横をわたる三日月に口を歪め、笑う。気味が悪い笑方なのに、子供のようにで可愛らしいと思える
「さ、アリス!我を食べるアルよ!」
「ヤですよ!いくらじゃむぱんでも!」
「でも扉通れないよ、アリス。小指だけでも食べたら?」
「さぁうぇるかむ!」
「…」
少し残酷…?な映像なのでカットします
「…」
「美味しいね」
「やったアル!アリスに食べてもらえたアルよ!(※小指だけ)」
「なんか…気持ち悪…」
ぐらぐらと平衡感覚が崩れ、私の視界は真っ暗になった。まるで厚いシーツを被せられたみたいだ。
「チェシャ猫、居ますか?」
「うん居るよアリス!」
「どこに…って……
何で私素っ裸なんですか
」
「仕方ないよアリス。服はじゃむぱん食べないもん」
「は?」
視界がいきなり開けて眩しい光が目に刺さる。
さっきのにんまり顔の子供が上にかかっていたシーツらしきものを取ってくれたらしい。
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