固定主人公で夢見

□歪みの国のアリス1
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「アリス!アリス起きて〜!」



夢を見たあとは、現実と夢との境があやふやになります。おや、私はまだ夢の中なんですかね?

灰色のフードを被った子供…?が机に寝そべって、私の顔を覗きこんでいる。



「おはよう、アリス!」


「!貴方、誰です!?」



椅子から立ち上がり、距離をおいた。机に寝そべっていた不振な子供は不思議そうに私を見上げる。
灰色のフードに隠されているであろう瞳と目があった気が、した。



「ここはアルフレッドの…って、あれ?ルカは?貴方だけですか?」


「ルカはいないよ。」


「ルート達の所に帰ったんですか?」


「ルカは、いないよアリス。」


「…あの、私アリスじゃなくてアースです」


「?アリスはアリスなの」


「違います。アリスってあからさまに女性の…
あぁ、人違いなんですね。人呼んできます」



取り敢えずこの子から離れよう。
アルを呼んで…
そう考え、ドアノブに手をかけた時、服のはしを小さく引かれた。

後ろを振り向くとにぱっと笑った顔。
…いつの間に、背後に…



「僕らは、アリスを間違えないよ。

さぁ、アリス。シロウサギを追いかけよう!」


「は、うさぎ?何でですか?貴方、うさぎを探してるんですか?」


「違うよ!アリスが追っかけるの!
僕は、アナタじゃないよ。チェシャ猫!」



胃が痛い…話が全く見えない…!
とりあえず、



「アリス〜僕の話、聴いて…ギニャっ!?




目の前の不審者の鳩尾に一発拳をきめて、(ふにゅ〜っと情けない声をあげてしゃがみこんでいる)部屋から飛び出した





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