固定主人公で夢見
□雪とロシア
2ページ/2ページ
「そういえば、体温低い奴って心が暖かいってゆうよね」
「君の場合体温がそのまま、心の温度表してるんじゃない?」
「ロシアは心、暖かいんだね、きっと」
聞いてないし
苦手だな、この人
ずっと笑ってて何考えてるか分かんないし、寒いし
ロシアは心の中で悪態をついた
相変わらず雪は笑顔のまま
「あぁ、忘れるとこだった」
ごそごそ服(今日は日本のとこの服だ)の裾に手を突っ込む雪に、ロシアは不審な目を向ける
「はい、お土産」
半ば押し付けるようにそれをロシアに持たせる
「これ…」
「イヴァン好きだよね?向日葵」
大きな、黄色の向日葵をロシアは呆けたように見、雪は嬉しそうに眺めた
「私が持ってるより、イヴァンが持ってる方がいいかと」
雪に向日葵
いつの間にか僕の名前を呼ぶ君の名を、僕は知らない
・