固定主人公で夢見

□歪みの国のアリス2
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「おや…可愛らしい」



やっと見えた壁に小さな扉
かちゃりと引くと道はまだ続いてるようだが、階段が見える。



「お〜いドラ●も〜ん!」



静かに虚しく響く声



「…馬鹿やってないで何か策を考えますか…」


「アイヤッアリスじゃねぇアルか!」


「ん?」



くるっと振り向くと、特徴的な民族衣装に、私より少し小さめな男性



「王…?アルと何か会談でも…?」


「我はいちごじゃむぱんでアル!」


「…は?貴方は中国でしょう?年取りすぎてモウロクしてんですか?」


「アリスが酷い!」



だからアリスじゃない…と心の中で溜め息を吐き、目の前の王の姿をしたいちごじゃむぱんに訊ねた。




「ここの扉、通る方法知りません?」


「ん?何だ簡単アルよ!」



にっこり笑って私の手を握る。



我を食べるよろし!!


ふざけんな



とんでもないこと言い放ちやがったこのやろう



「だ、大丈夫あるよ!メタミドホスとか入ってないアル!」


「人食えってか…?」



「アリス!ヒトじゃないよ!



「貴方は…チェシャ猫?いつの間来たんですか」



ついさっきだよ!と抱きついて笑うチェシャ猫。相変わらず顔は見えない



「アリスが扉通りたいっつってんのに我を食べてくれないアルよチェシャ猫!」


「駄目だよアリス!大きいまま通りたいとか我が儘だよ!いちごじゃむぱん食べて縮まなきゃ」







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