novel

□honey milk
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ガチャッ...

学校からさほど遠くない、一人暮らしの真希ちゃぁの家。
使い慣れた合鍵で中に入る。


「真希ちゃぁ…?」

そーっと部屋に入れば、人一人分膨らんだ布団。

「ゎ、かぶってたらアカンやろ?」


慌ててベッドに駆け寄ると、うっすら目に涙を溜めた真希ちゃぁが顏を出した。



「ぅ゛ー」
「苦しいんか?熱は?」
「…ある」
「なんか食べて薬飲まな」


ふるふるふる…


無言で首振っとる…

…すっごいかわいいんよ///?
かわいいんやけど…


「もー…真希ちゃぁしっかりしてやぁ」
「ん゛ぅー…」
「病は気からって言うがぁ」
「だってー…」


ちょっとだけ唇を尖らせて、あーしを見る。
その顔にドキッとした。



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