novel
□honey milk
2ページ/7ページ
ガチャッ...
学校からさほど遠くない、一人暮らしの真希ちゃぁの家。
使い慣れた合鍵で中に入る。
「真希ちゃぁ…?」
そーっと部屋に入れば、人一人分膨らんだ布団。
「ゎ、かぶってたらアカンやろ?」
慌ててベッドに駆け寄ると、うっすら目に涙を溜めた真希ちゃぁが顏を出した。
「ぅ゛ー」
「苦しいんか?熱は?」
「…ある」
「なんか食べて薬飲まな」
ふるふるふる…
無言で首振っとる…
…すっごいかわいいんよ///?
かわいいんやけど…
「もー…真希ちゃぁしっかりしてやぁ」
「ん゛ぅー…」
「病は気からって言うがぁ」
「だってー…」
ちょっとだけ唇を尖らせて、あーしを見る。
その顔にドキッとした。