novel

□my sugar cat
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ぽすっ

突然右から何かが倒れてきた、と思ったら今度は膝の上にちょっとした重み。





「ま、まっつー!?」
「ごっちんうるさい」




ゃ、まつーらさん?
ごとーだってね?

「ごっちん、ちょっと膝貸して?」

とか言ってくれれば、“どーぞぉー”ってなるのよ?




でも、そんなことは口に出さない。
ごとー、オトナでしょ?


文句言うどころか、むしろまっつーの頭撫でちゃったりしてるもんね。
しっかり者のまっつーだけど、意外とこーやってもらうのが好きみたい。




「まっつー、どしたのー?」
「ごっちんは黙ってアタシに膝貸してればいーの!」
「んぁ…わかった」






んぇ?
まっつーにイラッとしないのか、って?


しないしない。
だってさっきの言葉…
ごとーには、

「今日は甘えたい気分なの!」

って聞こえたもん。




まっつーが甘える時は、仕事で疲れてるときだから。
思う存分、甘えていいよ、って、ね。









そんなまっつーを、ちらっと見てみる。
ごとーに気を許して、目を閉じてるまっつー…

んぁ…まっつー、綺麗になったよねぇ…
昔から、かぁいかったけどさー…






なんか…猫みたい。

そっと、顎に手を伸ばして、くすぐってみた。



「んんー…ごっちぃん…」





ほんとに猫さんみたいだぁ…



「まっつー、“にゃん”って…
「言わないよ」
「まだ最後まで言ってないのにー」
「どーせアタシのこと、猫みたい、とか思ってるんでしょー?」
「む、ぅ…」





猫まっつー、かわいーんだもん。
触り心地、いいし…





「じゃぁいーもん。みきちーにやってもらう」
「ちょ…ごっちん何言ってんの!?」
「んぁー?」
「ごっちんの恋人は、アタシじゃないの?」
「そーだけどさー…」
「だったら…美貴たんとか……言わないでよ…」




くるって、上向きになって、ごとーのほう向いて。
目、潤んでるよ?




「じゃ、やってくれる?」
「……まに……た…ら」
「んぅー?」
「たまにだったらねっ///」





ぁはっ♪
ごとーはどーやら、シアワセ者みたいです。



まっつーは、素直じゃないから。
だけど、ごとーには、本当のまっつーを見せてくれるから。



ずっとずっと…
一緒にいたい、って思うんだ。






よーしっ。
今日はまっつーでいっぱい遊ぶぞー♪





「ほら、まっつぅー?」
「…にゃぁっ///」





END

 

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