リクエスト部屋

□唯一とその他
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「ドイツ〜ドイツ〜!俺ね〜ドイツのこと好きだよー!」
「……そうか」
顔を赤らめて視線を書類に落とすドイツ。

隣で頬杖をつきながらニコニコと笑うイタリア。

互いに相手しか見ていないため、周囲の視線が白けたり、うんざりしていることに気づいていない。
しまいにはイタリアがドイツに擦り寄るように寄り掛かり甘えだす始末。
今までのドイツなら跳ね退けるイタリアの行動も、付き合いだしたばかりの恋人ならばそうもいかない。
跳ね退けることはせず、ただ優しく髪を撫でながら甘い声で注意をするだけだ。
「こら、イタリア。きちんと会議に集中しろ」
「ヴェー、じゃ、集中するからハグして」
「まったく、ほら」
両腕を拡げたドイツに飛びつこうとした瞬間、隣に座っていた日本が少々強引ながらイタリアを引き剥がし、自分とイギリスの間に座らせた。

「ヴェー?」
「会議、しましょうか?イタリアくん、ドイツさん?」
「あ、あぁ」
呆気に取られている二人にニッコリと笑いかけ、日本は全員の気持ちを代弁した。

「あと、いちゃつくのはお二方しかいない場所でお願いします。暑苦しいことこの上ないので。お互いしか見えていないことは十二分に解りましたから」



結局私たちはお二方の中でその他に分類されてるのですね。
悪いとはいいませんが、TPOは考えてほしいものです。



Fin

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