リクエスト部屋
□無口なエンヴィー
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「最近ね、……スーさんが怖いんだ」
はい、ここで質問です。
まず、二日前にあったばかりの友人からいきなり相談をされました。
しかも、ごく当たり前のことをです。
ここからが本題です。
僕は何と答えれば良いのですか?オシエテクダサイ。
「………えっ、と、フツウ、じゃないの?あの人が怖いのは当たり前のことだしさ……」
言い終わると同時に僕の優秀な頭脳は鋭い眼光を持つ目の前の友人―フィンランド―の『旦那』を自称するあの人を思い浮かべた。
………この頭脳が憎い。本気で涙が滲んで来た。
動揺を隠せない僕の目の前で相談を持ちかけてきた張本人は身を乗り出して力説した。
「違うのっ!!……確かに顔はいつも通りの怖さだけど、何て言うのかな?フキゲン?そう、不機嫌なの!雰囲気が怖いの!!!!」
……………想像してみた。怖い顔のまま不機嫌オーラをだすスウェーデン。
本気で涙が零れてきた。