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□蛮骨
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「うらァあ!!」
ザンッ
「ギィャアアアア!!!!」
男の声と何かを切る音、そして化け物の悲鳴が聞こえた。
私はおそるおそる目を開けた。
そこに立っていたのは変な着物を着た、額に十字架の印がある、大きな矛を持った三つ編みの少年だった。
その瞬間、何故か時間が止まったかのように私達は見つめ合っていた。
―ねぇ、蛮骨
私は貴方に出会った時、時間が止まったような気がしたんだ
貴方を見て、何か運命めいたものを感じたの
貴方に話したら、笑うのかな?それとも俺も感じた、とか嬉しいことを言ってくれるのかな?
貴方の返事を聞きたいよ