□ありがとう
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どうして僕は君を守れなかったのだろう。
もし、僕があの時君と一緒に戦っていれば
君はここにいたのに・・。
僕は、自分が傷つきたくなかったがために
君を見捨てたんだ。
だから僕は、君に恨まれてもしょうがないって、思ってた。
でもどうしてだろう?
「ありがとう」
君はいつも僕の夢の中に出てきて、微笑みながらそう言うんだ。
「ありがとう」を言うのは僕のほうなのに
僕は君に恨まれてるはずなのに
そう思うと涙が込み上げてくる。
今日も君は僕に「ありがとう」と言ってくるだろう。
そうしたら僕も君に言ってやるんだ。
『ありがとう。でも、もう心配しなくていいよ。
もう、自分で自分を責めたりなんかしないから(ニコ)』ってね。