08/01の日記

07:17
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君を愛す
story 4






風が頬を撫でてかけてゆく。
久しぶりに肌で感じる現世。


『懐かしい…』




思わずそんな言葉が零れた。



現世を懐かしがる私をよそに気配を表すのは虚の叫び。



『早速登場なわけね』



虚の霊圧を辿り、虚が出現した場所に着く。




『…咲き乱れ「はああぁぁああ!!!」



目の前の虚が雄叫びをあげて消えてゆく。




私の視線の先に残ったのは、黒い死覇装を身に纏って、馬鹿みたいに大きな斬魄刀を持った…



『一護…』
「よぉ。久しぶりだな」



あの日、涙を抑えてさよならをした時と何も変わらない一護がいた。



『っ久、しぶりっ!』
「うぁ、おま、いきなり抱き着くなよ‥」



だけど一護は私を引き離したりしない。


苦笑しながら私の頭を優しく撫でてくれる。



『会い、たか ったよ…』


途切れ途切れに呟いた言葉に、一護は小さく俺もと言葉にした。



一目見ただけで泣けちゃうくらい、



私はこの人を…





『寂しかった…』
「馬鹿、泣くな」
『だって…ずっと、ずっと会いたかったんだもん』
「俺だっ…あー‥泣くな」
『え、なんでそこ言いかけるの?!』




愛している。





一護と共に…
未来を歩いてくゆく事は出来ない。
わかってる。



だから私は今を精一杯、
想いの限り、
一護を好きでいた。
愛していた。













(その時世界は、酷く美しく、私に微笑みかけた)






TO BE CONTINUED...





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