04/05の日記

01:36
君を愛す 2
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1話はmainの旧拍手の中にありますので、お読みになっていない方は読んでみて下さい。


君を愛す
story 2




そんなの知らなかった。


出来たなら、知らないままでいたかった。



『おはよー恋次』



六番隊の朝は頗る早い。

理由は朽木隊長の朝が早いから。


「おー。」



何ダルそうにしてんの!と背中を強く叩けば、恋次は痛ーよと私を睨む。



『私悪くないし。』

「どう考えたってテメーが悪ぃだろうが!」

『…うざ』

「おまっ…」



恋次とは幼馴染みで昔から仲が良かった。



そして、私と一護の関係を唯一知ってる人物。




「…お前、どうかしたのか?」



恋次は書類に筆を走らせながら言う。



『は、何が?』



意味がわからずそう問いながら自分の椅子に腰掛け、貯まっている書類に手を伸ばす。



「‥何か無理して笑ってるように見えっから」



書類を書き込む筆の音だけが執務室を支配する。



長年一緒にいると、自分でも気付かないような事を気付かれてしまうようになるのか。



『そ、かな?』



動揺する…



「一護となんかあったのか?」



いつの間にか執務室を支配していた音は消え、恋次の視線が私に向く。



『別に、何も…てか会えてないし』



ただそれが少し寂しくて、だけどそうなってしまう事をわかりきっていたはずだったのに…


こんなにも自分は弱かったろうか。




『まぁ、仕方ないんだけどね…』



言ってて切なくなるのは後戻り出来ないくらいに一護を想ってしまった代償?



「…そんなに辛くなる恋なら‥やめちまえよ」



一瞬恋次が知らない人に見えた。



『いきなし何言ってんのよ…』

「…俺だったらそんな顔させねぇ、お前の傍から離れねぇ」



その目は真剣で、とてもじゃないけど 冗談でしょ、なんて言えなかった。




何も言えず黙っていれば恋次は決定的な言葉を私に吐く。







「俺、お前が好きだった。ずっと」



茶化せない。


だって…真剣な瞳してるから…


私の知らない恋次だから。



「…そういう事だからよ」



そう言って執務室を出ていこうとする恋次を私は引き留められなかった。


引き留めてもかけられる言葉を私は持ってない。







『一護…私、どうしたら‥いい?』














(こんな感情欲しくない)








To Be Continued...



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