T

□運命の道は、何処?
1ページ/1ページ










戦闘は、好きじゃない。

それでも戦闘をするのは、世界を変えるためだから。



人が死ぬのも、もう見たくない。

この手で殺すのは、

「楽しいよなぁ、アレルヤ…」

割り込んだのは、もう一人の僕。

「楽しくないよ。…ハレルヤ」

微重力の中、与えられた個室へ文字通り飛び込む。


「人を殺すのに、もう抵抗なんてねェよ!」

悲痛な叫びは、脳内で響く。
僕は知っている。彼も悲しんでることを。

「ハレルヤ…」

「俺たちは別個体だ。それはお前の所為じゃないし、俺の所為でもねぇ。…世界が俺らを生み出した!なら、俺らで壊すのが道理じゃねぇか?」


僕らは知っている。ソレスタルビーイングは名ばかりだ、ということを。
違う目的だけれど、手段は一緒。だから手を組んだ。


「僕たちは、僕たちの目的のために」

「そうだ。俺たちは、」

「僕たちは、」


「「僕(俺)らを生んだ、世界と共に」」



生きるか死ぬかの瀬戸際で。
世界が僕らを求めるのなら、共にここで生きよう。

世界が俺らを拒絶するなら、共に滅びの道を行こう。



僕らはその為に生まれた。

俺らは世界に、拒まれた。




「アレルヤ」「ハレルヤ」

運命は、どの道を選んでくれるの。




END
2008.5.25.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ