昔々在る処に

□駆け引き
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「いや、暇だからそこらをブラブラしてただけ。だからいいでしョ?」

どうせ今からすることもないし、と半ば押しを強くいった。


しかも、せっかくシカマルを見つけたのに。



「あー…じゃあお願いします」












シカマルに(渋々)了解を得て、オレは今来た道のりの方にシカマルと並んで歩いてる。
そして、一方的にシカマルに質問攻め。





「ねー、シカマルは今好きな人とかいないの?」

「居ないですけど」





「ほら、ナルトとかキバとかさ…」




「一緒にワルやってた仲間ってだけっスよ」



彼はそんなことは本当に興味がない、といった様な顔で。






ちょっとムカつくねぇ……







「じゃあ…オレは?」



「は?」




シカマルの間抜けな声。
びっくりした…というより呆れたように見える。





「ホラ…オレって容姿整ってるし、カッコいいでショ?」








どうにか彼を頷かせたい。



オレは密かにシカマルに好意を寄せていた。




でも、ただ好きだとか言う生温い感情じゃない。


彼を、オレのことしか考えられなくなるくらいグチャグチャにしてしまいたい……そんな自分でも歪んでいると感じるような想い。


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