昔々在る処に
□鼓動
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ピンポーン……
「あ、来たってば!!」
バタバタと走っていくナルト。
「邪魔するぜ……」
「うん、入れってばよッ」
ナルトの声のトーンが上がってる。
「誰がきたの?」
僕は、そう言って玄関の方を見る。
「………ちわ…」
そこにいたのは。
「……………」
僕は何故か彼から目が離せなかった。
「サイ、挨拶ぐらいしろってば!!」
ナルトの声でフッと我に返る。
「…あ、どうも。僕はサイ…よろしく」
その人はとても整った顔立ちで。
キレイって言うか可愛いって言うか……
僕は少しおかしくなってしまったんだろうか。