昔々在る処に
□淡恋
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「シ〜ッカちゃん♪!!」
「おゎっ……!」
放心状態だった俺の眼中いっぱいに、キバの顔。
「おはよーシカちゃん!!」
相変わらずテンション高ぇ奴だな…;
「お前なぁ…びっくりしただろーが……;」
「ワリィワリィ♪」
まぁ、いつものことなんだけどな。
「シカちゃん?」
「何」
今、俺に話しかけてるコイツは、勿論俺がナルトを好きだった…なんてことは知らねえ。
「暇なんだけど…」
でも、だからこそ俺を明るくしてくれんだよな……
「なんかしとけよ」
「一人で!?」
「うん」
コイツを好きになったんなら、良かったのに。
「シカちゃんもいっしょになんかしよーぜ??」
今からでも、間に合う……かな?
「なー、キバ…」
「ん?何、シカちゃんっ?」
今は、ナルトを思い出したくない。
「俺と、付き合わね?」