昔々在る処に

□残酷なら有り余る
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「なぁ…」


「んー、なんだァ?」




「お前、毎日毎日こんなとこまで来て大丈夫なのか?」





暁のくせに。





「大丈夫だいじょーぶ、あんなクソリーダーんとこよりシカちゃんのとこの方が良いに決まってるしよォ!」



やれやれ、こんな単細胞が暁として良いんだか。


それに、誰かさんの気配にも気付いてねーのな…




「オレはお前絡みで幾度か殺されかけてんだけど」







いつもお前が帰ったすぐ後に




オレの首を絞めに来る






そしていつも窒息する直前に手を放して消えるんだ。





いっそ殺してみてくれたらいいのに








「…マジかァ?誰だよソイツは!!オレがジャシン教信者として呪い殺してやるぜ!??」







「…多分お前には出来ねーよ」



出来ない





「…何でだァ?」






「だって……」





だって











犯人はお前の相方さんだ。









「オイ、どーしたよォ?」





「何でもねーや…」









だって、あの人からコイツをとったのはオレだ。





分かっていながら、コイツを受け入れた。









気付いていたから傷になる








気付いていながらも、コイツを誘う。











「…寒いんだけど」


オレはまっすぐに飛段を見つめる。






「オイオイ、真昼だぜェ?」



パタリ、と押し倒され、窓の向こうに目を向けるといつもの視線。







見せびらかしてやるよ。

アイツに触れるオレを見ろ



そして憎んで恨んで


殺してくれ







この最低な俺を。




■□■□■□■□■□■角→飛シカです…
というか、角→飛→鹿→角…風です
恨まれてでも角都に触って欲しいシカマル…伝わりませんね、精進します。

読んで頂きありがとうございましたm(_ _)m

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