昔々在る処に
□駆け引き
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「はぁ〜あ、誰かいないもんかな…」
今日は久々の休み。
だが、することがない。
イチャパラシリーズを読みふけりたいところだけど、この前にエビスに全巻貸しちゃったんだよね…
保存版には手を触れたくないし。
「……あ」
前方に、やる気無さそうに歩いてくる男を発見。
あーらら、これはこれはタイミング良く。
向こうも気付いた様で、オレが手を振るとめんどくさそうに軽く頭を下げていた。
「…はよーございます……」
「おはようシカマル♪朝から任務?」
まあ、11時だから朝なのか微妙なんだけどネ
「いや、何か分かんないんすけど五代目に呼ばれてるらしくて…」
彼はさもめんどくさそうにポリポリと頭を掻いた。
「ふーん…じゃあオレもついてってあげるよ」
「いや、別にいいっすよ…」
むしろ迷惑だとでも言うような表情。
…悲しいねぇ……
「それに、火影室は、今カカシさんが進んでる方と逆っすよ?」
うーん、別にどこに向かってた訳でもないんだけど。