昔々在る処に
□朝一番
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小鳥の囀(さえず)りが聞こえ、朝日がやわらかく入ってくるような朝。
ベッドには、布団にくるまったキバとシカマル。
先に目覚めたのは、キバだった。
「…ぁー…まだねみぃ……」
頭をポリポリと掻く。
「あ…そういえば昨日、シてからそのまま寝ちゃったんだっけ…;」
部屋には汗臭いにおいが充満していた。
とはいえこのままじっとしてもいられないので、とりあえず、シカマルを起こそうと試みる。
「シカちゃん、まーだ寝てんのか……」
シカマルから布団をはぎ取り、起こそうとする。
…しかし、目に入ったのは、シカマルの白い肌。
疲労で萎えていたキバ自身はいつの間にか元気いっぱいに……
「キバ……」
やっと起きたらしいシカマルは、ゆっくりと体を起こす。
「シカちゃん!」
キバは、待ってましたと言わんばかりにシカマルの方を見る。
当のシカマルは、腰をさすっている。
「お前激しすぎなんだよ…しかもあれからすぐ寝たから、ナカの処理してねーだ…「シカちゃんッ、もっかいシよッっ!!」
キバはシカマルの言葉を遮って押し倒す。
「ちょ…キバ!?おま…今は無理…ッア…!」
拒絶しながらも、キバの愛撫に感じてしまう。
「シカちゃんもノリノリじゃんっ♪」
「…今日かぎりだぞ……」
この会話、もう五回目。
END