お題

□薬じゃ治せない
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『あー…ダルい…、』











このオレが?




インフルエンザ、…?







『ふっ、このオレを負かすとは…、

なかなかやる、な‥げほっ、ごほぉ!!


「高田さんっ!!うるさいですよっ!!
帰りますよ!!放置プレーしますよっ!!」


『ごめん、まじ帰んないで。死ぬ‥っ』


「いっそのこと、入院してそのままご臨終してください。」


『え、』













病人のオレに毒を吐いているのは

隣の家に住んでる加奈子さん。



オレのことを心配してくれてたらしく
面倒を見てもらっている。


唯一の欠点は…

ドS、なことかな…。




うぅ、心配してくれてんだか
苛めたいんだか…。





「私も一度だけインフルエンザ、かかったことがあるのよ。

すごくつらいでしょう?」


『…ん。まさか熱が40℃以上出るとは思ってなかった。』


「そうよねー。それに、まさか高田さんなんかが倒れるなんて…」


『…加奈子さん?…今なんか余計なこと言わなかった?「なんか」、は余計過ぎるよ』


「えへ、ごめんなさい。
なんだか高田さん、苛めがいがあるのよねー。
私のS心に油を注ぐのよ」





あ、Sって自覚あるんだ。



つか、
オレはなんでそこまで苛められなきゃならん。
















「…可愛くて、しょうがないの」













ドクン。


















自分で、

熱が上がっているのがわかる。





胸が苦しい。





咳しすぎた?







え、何これ。








心臓がヤバい。












「…あれ?
大丈夫?さっきより顔赤いよ?
(遊び過ぎた…!!)」


『狽チえ!?』


「そうだ。薬の時間よね。

すぐに持ってくるから…」


『いい。』

















オレは加奈子さんの
腕を掴んだ。










『…た、ぶん。…違う、から。


……側に、いて。』

















だって



















病名、



恋の病ってね。


そしてオレはMなんだ…っ!!

















fin...















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