ME

思いついたネタ。とか。
◆魚と妹子 

妹子を泣かせたかったパート2…←




「どうして泣くんだ」
そっと、触れようとして下ろした手のひら。私には彼に触れる権利などなかった。
「ーーっ」
ほとほとと流れゆく雫に案外と平常な心。
彼のそれが決して拒絶ではないと分かってしまうから、振られたというのに、まだこんなにも愛しい。
この子は私のために泣いてくれる。私が好きだとこの子を困らせる事を言ったのに、まるで私に罪悪感は生まれない。
涙の理由は、彼の謝罪。私の想いに答えられない彼の心に対する憤りなのだ。
そういう子だと知って告白をした、私はなんと悪い男だろう。
彼は人を拒絶して泣いたりしない。彼は他人のために優しい。だから勘違いをしてしまうのに、それをやめる術を知らないのだ。
期待なんてさせないで欲しいと怒っても良かったのかも知れない。最初からその気もなかったのに、親身になんてして欲しくなかった。
そう恨み事を言っても、許される立場に、私はあるかもしれない。でもただ優しいばかりだったこの子を、どうしたら責められる?
こうやって泣くのだって狡いじゃないか。
なのに。ねえ、泣かないで。
微妙な距離を崩したのは私なのだから、君が辛い思いをする事なんてないんだよ。
それじゃあ、私の立場がなくなってしまうじゃないか。
「すまなかった、イナフ」
明日また同じ顔で会話は出来ないだろう。
けれど今はその涙を独占させて。
他の誰でもない、私だけのために流される君の優しさの一片を。






勢いだけで買いたら、?。な事に…
竹→妹は、竹中さんがお芋を信仰しすぎだと素敵だってお話。



実は太妹前提!

2009/05/19(Tue) 17:34

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