距離。

□♪
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「……はぁ」

時計に目をやると、さっき見たときから二分しか経っていない。
秒針をジッと見ても早く動く筈もなく、今日何度目かの溜息を吐いた。

「喜市さんの馬鹿」

テーブルの上に用意されたもう冷めてしまった料理。
折角一生懸命作った料理も、食べてくれる人がいないんじゃ空しい。
だからといって一人で食べる気にもなれず、残業をしているであろう喜市さんの帰りを待つ。











12月26日




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