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「本当に良かったの?」
「なんで?もしかして晴紀、嫌だった?」

不安げな声で聞く伊武騎に対して、晴紀は小さく微笑んだ。

「嫌な訳ないよ」

そう返すと、はにかんだように笑顔になる伊武騎。
晴紀のアパートに二人っきりで、テレビも点けずに向かい合って座る。
なんだか気恥ずかしさを感じるものの、このゆったりとした時間がなんとも心地好い。

「ん」

ジュースの入ったコップを持ち上げて晴紀に差し出す。すると、何をしたいのか察した晴紀も自分の手前にあったウーロン茶の入ったコップを右手で持ち上げた。

「乾杯」

コップの飲み口をぶつけると、カツン、という高い音が響く。

「メリークリスマス!」

伊武騎はそう言うと、オレンジジュースを勢い良く胃へと流し込んだ。









Honeyed Christmas







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