校外学習

□●溺れる
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締め切った真っ暗な部屋、携帯の明かりだけがぼうっと浮かぶ。
俺はシズちゃんにメールを打っていた。
理由は簡単だ。
溜まったから、それだけ。

送信完了の画面を見届けてから、カーテンを開けた。
良い天気だ。
でもきっとドタチンは屋内で仕事なんだろうな…
愛しい恋人のことを想うと、胸がきゅっとなった。

「あぁ、京平…早く会いたいよ、」

普段は呼べない名前を呟く。
閉じた携帯を胸に抱くように押し付け、目を閉じて頭いっぱいにドタチンを想った。

ふと家の外でシズちゃんの気配がして、玄関のドアを開ける。
案の定彼はそこに居て、少し驚いたような顔をしていた。

「遅いよ、早く」

シズちゃんの顔を見ると急にイラついてきて、乱暴に腕を引っ張った。
さっさと出してしまって一秒でも早くドタチンに会いたい。
腕を掴んだまま、寝室の隣の使ってない部屋に入り扉を閉める。

「早く脱ぎなよ、俺シズちゃんに割く時間あんま無いの」

ベルトを外し、ズボンの前を寛げてペニスを取り出した。
それは冷たい外気に触れて微かに震え、射精の時を待ちわびているように思えた。
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