校外学習

□●掠める愛
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乱れた呼吸を整えながらドタチンを見やると彼も達していたらしく、お互いの腹に精液がべったりくっついていた。

ドタチンも気持ちよかったんだ、良かった、嬉しい。
俺は、自分の胸のなかがあったかくなっていくのが分かった。
今までしてきたセックスってものは精液に興奮が混じってたみたいに、射精するとすぅっと冷めたのに。
このままぼーっとしてたい…けど、このままだとドタチンのお腹が痛くなってしまう。

「とりあえず精液、出そっか!」
「そ、そんなの自分でできる…!」
「何言ってんの、やったことないんだから一人でできないでしょ?」
「う……」

ほんのり頬を染めて悔しそうに俯くドタチンに、思わずくすりと笑ってしまう。
バカにされたと思ったのかキッと睨まれるけど、俺にとっちゃドタチンは何してても可愛いようにしか映らないんだよ。
俺はドタチンを抱き起こすようにして立ち上がらせた。

「じゃあ風呂場行こっか」
「そんなに抱きつかなくても平気だから…」
「…そう?」

ちょっと不服だけど抱きつくのをやめて、風呂場までは手を引っ張ることにした。
脱衣所でお互い僅かに身に纏っていた服を脱ぎ捨てる。
風呂場に入ってシャワーを出した。
精液のべっとりついた顔や体を手早く洗って、恥ずかしがるドタチンを四つん這いにさせるところまでは上手くいった。

「じゃあ指入れるね〜」
「えっ、ちょ、ちょっと待て!」
「なに、さっきも入れたじゃん!恥ずかしがることないよ?」
「心の準備とか色々あるだ、ろっ…っておい!」

ドタチンの言葉なんて待ちきれなくて中指を突っ込んだ。
いけそうだったから人差し指も入れて、ナカの精液を掻き出し始める。
どろどろと俺の愛が流れ出ていく。

「っ……まだ、終わらないのか、」
「もうちょっとだよ」

…なんて、もう終わってるのに。
わざと前立腺をひっかいたりして楽しんじゃってる。
だって彼自身は微かに反応してるんだ、このままほっとかれるなんて可哀想すぎるだろ?
無理矢理なこじ付けで自己完結させると、前にも手を持っていって自身を扱いてあげた。

「い、臨也!」
「まあまあ」

お尻や背中にキスを降らせながらドタチンを絶頂へと追いやった。
やがて彼の脚や腕はぷるぷると震え始めて、俺は自然と笑みがこぼれた。

「イっちゃいそうなの?」
「うっ、あ…!」
「イっていいよ、ほら…」

大きく震えたと思った瞬間、彼自身から白濁が放たれる。
先ほどより少なくて薄い。
当たり前だけど。

ドタチンの秘部から指を抜いて、体を綺麗に流してあげた。
まだ呼吸の整わない様子のドタチンも可愛くていいね。
新しい彼の姿を見るたびにどんどんと愛しさは増していく。
それは止まるところを知らないみたいに。
二人でベッドに沈んで、また俺が愛を囁く頃には独りよがりでなくなっているのだろうか。

大好きだよ、ドタチン。
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