校外学習

□●掠める愛
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「あ、あぁ…やばいね、」
「ぐっ、う…」

少し先っぽを埋めただけなのにこの脳味噌に直接叩き付けられるような快感は何なんだろう。
やっぱり愛が最高のスパイス説は有力なのか。

「…痛い?大丈夫?」
「っ、ん…だいじょう、ぶ…だ…」

眉間に皺寄せてるし、変な汗かいてるし、どう見ても大丈夫じゃないと思うんだけど。
でも俺もそんなに我慢強い人間じゃないっつーかどっちかといえば我慢弱い人間だから進めちゃいますけどね。

できるだけゆっくり腰を押し進めると、そのたびドタチンが唸るように喘いだ。
それがたまらなく嬉しくて、俺自身が顕著に反応を示してしまう。
ドタチンが愛しい、愛しくて愛しくて、俺の全部をあげたいんだ。
天にも昇るほど気持ちよくしてあげたいし、不安要素は全部俺が除いてあげる。
それらにドタチンの気持ちは関係ない。
俺がしてあげたいだけなんだ。

「ねぇ、気持ち良いっ…?」
「いてぇよ、バカ…!」
「これから気持ちよくしてあげるから、ごめんねっ…」

滅多に見ない涙目のドタチン。
そんな顔をさせてるのが自分だと思うともはや本日何回目かも分からない強烈な興奮が背筋を駆け上っていった。
その興奮に突き動かされるようにゆっくり腰を動かすと、まるで脳髄が痺れるようだった。
今まで数え切れないほどしてきたセックスがほんの子供だましだったようにすら思える。

「あぁ、あっ、あ…!ヤバっ…」
「っ……ぐ…!」
「早く、するよっ…?」

ドタチンの体をきつく抱き締めると、彼の匂いが鼻腔を擽った。
腰の動きを早め、性急にナカを擦る。
止まらない腰はそのままに、首筋をぺろぺろ舐めたり顔中にキスをしたり。
俺は今まで感じたことのない”幸せ”を掴もうとしていた。

「はぁっ、は…!イっちゃう、イっちゃうぅ…!」
「い、ざや…!」
「あぁドタチン、ドタチン、大好きだよっ…!」
「臨也っ…」

ぎゅう、と締まるナカに搾り取られるようにして射精する。
体力は消耗して疲れたけど、心も体も満たされた気がした。
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