その他テニス
□●体温
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「今日だけ、だからな…」
バネさんが恥ずかしそうに顔を逸らして呟く。
か、かわいいっ…
だって、ちらりと見えてる耳は赤い。
抱きしめたくなったけど、せっかく繋いでくれた手を離されるのは勿体無い。
ぐっと堪えて手を繋ぎなおした。
「ね、こっちがいい」
それは所謂、恋人繋ぎってやつ。
こっちのほうがよく相手の体温が伝わって好き。
勿論バネさん以外とはしたくないけどね。
「お、おう…」
相変わらず表情は見せてくれないけど、それでも俺は満足。
ちゃんと俺のこと意識してくれてるんだ、嬉しい。
バネさん、だいすきだ。
「バネさん家寄ってっていい?」
「ん、」
短い返事。
照れてるのか、もしかして先を期待してる?
バネさん家着いたら、抱きしめてキスして…
あー、楽しみ。
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