その他テニス

□●前髪越しの恋
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また見てやがる…
自分の中の醜い感情が自然と目付きを鋭くさせる。

「宍戸さんっ!今のスマッシュかっこよかったです〜!」
「そ、そーか?よしっじゃあ次はラインギリギリに決めてやるよ」

なんか2人が喋ってるだけで、ムカつく。
この気持ちに何て名前つければいいのか、幾ら教科書を見てもわからない。
…くそ、苛立つ。

「宍戸先輩、ちょっといいですか」

今まさに鳳にいいとこ見せようとボールをついてるとこに声をかける。

「ん?若かよ、どした?」

先輩が一瞬眉をひそめたのを俺は見逃さなかった。
鳳からの視線も感じたせいで柄にも無く緊張しながらも平然を装う。

「部室で跡部部長が呼んでましたよ」



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