ぶっく
□俺とナズチさん ※モンハン擬人化
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俺の名前はカイ。カイ・コルトフィールドだ。周りの連中は『カイ』と呼んでくる。人生これから花の20代だ。そして、そんな俺が今居るのは街の集会所、今さっき狩りから帰ってきたばかりである。
「あ〜、今日の狩りはキツかったな〜。カイ?」
「…キツくした本人が何を言うかと思えば、だいたいアノ場面で捕獲用麻酔玉投げる馬鹿がいるか!!」
「いやぁ〜閃光玉だと思っちゃって、テヘッ♪ゴッメーン?」
さっきから俺の機嫌をピンポイントで苛立たせているコイツの名前はメリトス、腕の良いガンランス使いだが、ちょくちょく馬鹿な事をしては俺の事をムカつかせてくれる。ちなみにコイツが語尾に「?」を付けるのは、自分に対する責任を逃れるためにあえて疑問形にしている(意味分からん)らしい。
「ところでさ〜、カイは彼女とか出来たの?いるに決まってるよね〜、もう立派な大人だし?」
ピクッ「……」
「……まさか、まだいないとか?」
ピクピクッ「………」
「だ、ダイジョブ、カイだったら絶対に出来るよ!?」
…だったらその語尾に付けてる「?」ヤメロヨ…。
「だぁあああ、クッソがぁああー!!!何で俺には彼女出来なくてコイツには彼女どころか嫁さんがいるんだよぉおお!!(涙」
そう、コイツには嫁さんがいる。しかもコイツには勿体無いくらい良くできた嫁さんだ。
ホントに何でこんな馬鹿に嫁いだのか意味がワカンネエYO!!
「…言い過ぎじゃね?メチャクチャ酷くね?酷くね?」
「あぁ、何時になったら俺にも春が来くるんだ?マイ・スプリング・カームズ!!!」
「スルーかYOU、…まぁイイや。とりあえずさ〜、何かあったら俺に言いなさいよ、この新婚ホヤホヤな俺にな〜!?」
…クッ、ムカつく(゚д゚*
「あぁ、そうさせて貰うとするよ、そんな日が来たらな!」
俺は席を立つと真っ直ぐ出口の方へ向かった。
「おい、どこ行くんだよ〜?」
「今日は疲れたからもう帰るわ。グッバイ、さらばだ戦友(とも)よ、もう二度と会うことは無いだろう。」
「おう、じゃあな〜…って、ヲイ!何故にもう会うことは無い!?意味わかんねえYO!!?」
そんな馬鹿の言葉をスルーして、俺は家に帰った。家に着いた俺は防具を脱ぐなり、即ベッドにダウン。多分、肉体的にも精神的にも色々とキてたんだろう、…どっかの馬鹿のせいでな!!
その夜はやけにグッスリ眠れた。…ホントに疲れてたんだな、俺(оωо;
―翌日―
玄関先を掃除していたキッチンアイルー(トウフ)のもとに一通の手紙が来た。
「すいませーん、カイさんにお手紙ですニャ〜」
「ハイハイ、分かりましたニャ〜」
そしてトウフは朝食の献立を考えつつもご主人の寝ている寝室へ。
「旦那さん、起きて下さいニャ〜」
「んぅうう〜、後13分24秒だけ〜…」
「何故そんな微妙な時間帯に?!…じゃニャくて、起きてニャ!旦那さんにお手紙ニャ〜!」
「…ん?何、俺に手紙?」
俺は渋々ベッドから起き上がりトウフから手紙をもらった。
「……何々、『カイよ、集会所前に来い、話はそれからじゃ。by村長』」
…手紙を出す距離じゃないだろ村長。(=ω=;)
早く用事を済ませようと思った俺は、眠気を押し切りつつ重い足取りで集会所前に向かった。