過去拍手
□【時の描片U】番外編3
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12カケラより【乙女の一大事】
『お、邪魔しますっ!』
「どうぞ」
二回目の敬浩んち。
今日からはここに住むんだー・・・
今まで1人で住んでいたのに、いきなり人数が増えても大丈夫なんだろうか。
まぁ、広さ的には問題なし。
部屋数もあるし家具もこれだけあれば十分だし。
あたしの荷物が入ってもまだまだ余裕があるこの家。
前来たときは、起きたらすでにベッドの中だったから、あんまりマジマジと見れなかった。
そういやここでネックレス渡されたんだよねぇ。
なんだか懐かしいな。
「さーて、引越しで疲れたでしょ?もう寝ちゃおうか」
『そうだね。じゃあまた明日。おやすみ〜』
確かに疲れた。
だから早くぬくぬくベッドに入って寝ようかなと思って部屋へ向かったのに。
「は?どこ行くの?」
お兄さん、私は眠いんです。止めないでください。
「普通同棲っつったら一緒に寝るでしょ」
あなたの普通は普通じゃないんですよ、大抵。
「さーて、夜は長いよ〜」
あたしの腕を掴んでニヤニヤしてる敬浩。
きっと今夜も、寝かしてくれないんだろう。
乙女の肌に一大事(夜更かしは肌に悪いよ)
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